名古屋のマンション売却相場
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名古屋でマンションの売却を検討するときに、まず知っておきたいのが地域ごとの相場感です。名駅や栄に近い都心部とベッドタウンではもちろん、同じ区内でも駅距離や築年、再開発の有無、管理品質などによって価格の水準は大きく変わります。適切な価格帯を把握せずに売り出すと、買い手の反応が得られにくかったり、逆に早期に値下げを迫られる可能性もあります。
本記事では、2025年8月時点のデータを基に区別の参考平均価格を算出し、最新の価格目安を整理しました。あわせて、エリアごとの特徴や、売却を進めるうえでの注意点についても解説します。
エリア別 名古屋市内(16区)のマンション相場ランキング(最新版)
名古屋の相場はエリアで差が生じます。以下の表1(名古屋市16区)には、2025年8月時点の区別「参考平均価格(万円)」を掲載しています。参考平均価格は、SUUMOが公表する「売却価格相場(万円)」とLIFULL HOME’Sが公表する「売出し平均価格(70m²・万円)」を平均し、10万円単位で四捨五入した目安です。
駅距離や築年、再開発の有無など個別条件で実勢は前後するため、直近の成約事例や査定結果とあわせてご確認ください。
表1:名古屋市16区の相場(参考平均価格)
エリア | 参考平均価格(万円) |
---|---|
中村区 | 3,750 |
東区 | 3,700 |
西区 | 3,700 |
千種区 | 3,240 |
昭和区 | 2,640 |
中区 | 2,450 |
名東区 | 2,380 |
瑞穂区 | 2,370 |
熱田区 | 2,310 |
北区 | 2,210 |
天白区 | 2,190 |
緑区 | 1,960 |
中川区 | 1,880 |
守山区 | 1,670 |
南区 | 1,540 |
港区 | 1,320 |
愛知のマンション売却額の推移(2019年7月〜2025年7月)

2019年7月の2,051万円から2025年7月の2,356万円まで、愛知県の中古マンション標準価格は6年間でおよそ15%の上昇となっています。直近では2024年7月の2,505万円から2025年7月の2,356万円へと約6%の反落を示しており、金利環境や供給バランス、再開発の進捗などの影響がうかがえます。
一方で、区や駅単位では伸び幅に差があり、名駅・栄周辺の都心部と郊外では動きにばらつきが見られる点には引き続き注意が必要です。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/ZMW_202507data.pdf
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/ZMW_202307data.pdf
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/ZMW_202107data.pdf
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/ZMW_202007data.pdf
主要区の概況
名駅・栄に近い中村区・中区はオフィス・商業集積と再開発が下支えとなり、駅徒歩の短さや築浅比率、免震・制震の仕様、上層階の眺望条件が価格に反映されやすいです。大通り沿いと背後街区では騒音・日照・接道条件による差が出やすく、内見前にキャプションで体感情報を補うと歩留まりが向上します。
文教エリアの昭和区・瑞穂区は学校区の人気と落ち着いた住環境が選好され、管理品質や修繕履歴の提示が反響に直結します。東山線・環状線に強い千種区・名東区・天白区は通勤利便を背景にファミリー需要が厚く、間取りの実用性や駐車場の継承可否、ランニングコストの見通しを明確にすると比較検討で優位に立ちやすいです。
守山区・緑区は落ち着いたベッドタウンとして面積帯のバリエーションが広く、室内状態の具体性(リノベ履歴、設備更新年、瑕疵担保保険の可否)を先に示すと反応が取りやすいです。西側の中川区・港区・南区は供給の厚みがあるため、階数・方角・遮音性能・共用部の維持状況などを丁寧に開示すると評価が安定します。
名古屋でマンションを高く売るコツ
初期の提示価格は参考平均と直近の売出し・成約事例を横並びにし、公開後の最初の二週間で反響と内見率を見ながら写真・キャプション・掲載順を機動的に最適化します。名駅・栄周辺では眺望や騒音の体感差が結果に直結するため、時間帯別の静音性や日照、窓外の見え方を具体的に記述します。
千種・名東・天白では東山線アクセスや学区評価の説明を厚くし、築年が進む物件は管理計画・専有部更新履歴・長期修繕計画の健全性を可視化します。守山・緑では駐車場確保と生活動線(買物・公園・医療)の説明が有効です。引渡条件は、残置物対応やリフォーム前提の価格調整など複数案を用意し、買い手の不確実性を減らすと歩留まりが改善します。
マンション売却検討時の注意点
住み替えでは、ローン残債と諸費用、譲渡所得課税を起点に売先・買先のスケジュールと資金計画を合わせます。管理規約や使用細則、専用使用部分、ペット可否、リフォーム可否など問い合わせが多い事項は事前に整理し、耐震性能・大規模修繕履歴・長期修繕計画の妥当性を第三者資料で裏付けます。
告知事項は根拠資料と一体で提示し、複数社査定は価格帯だけでなく販売計画・調整ルール・広告設計を比較軸に含めると、期間と価格のブレを抑えやすいです。
不動産買取業者を選ぶ際のポイント
短期資金化や内見負担の軽減を重視する場合でも、査定根拠の透明性と減額条件の明確化は必須です。地域データに基づく説明力、引渡時期や手付、残置物・原状回復の取り扱いの柔軟性を確認してください。買取と仲介の併用提案が可能かどうかは選択肢を広げます。個別事情に合わせた最適ルートを比較し、条件全体を総額観で評価する視点が納得感につながります。

相場を押さえ
初期2週間で条件を最適化
名古屋のマンション価格はエリア・駅距離・築年・再開発で大きく動きます。相場と直近の成約・査定を照合し、公開後2週間は反響と内見率を見ながら写真・説明文・掲載順まで機動的に見直すと、無用な値下げを避けやすくなります。
本メディアでは、プロがマンションを高く売るポイントを解説しています。選び方や注意点も併せてご覧ください。